はじめに
ここでは、僕が警察の方によくお世話になる理由、それでも僕が路上ライブをし続ける理由などを書いていこうと思います。少し小難しい話も入ってくるので、ファンの方全員に知って欲しいとは思っておりません。疑問に思っている方の為に書こうと思います。強いていうなら、最後に書きます「ファンの方へ」だけでも読んでいただけると光栄です。
本ページでは、以下の四部構成になっております。気になる部分だけ読んでいただいても構いません。
・法律・条例
・僕の考え方
・実情
・ファンの方へ
法律・条例
このページでは、路上ライブに関する法律・条例を、できるだけ事実だけで書こうと思います。
ます、法律からです。抜粋しております。
道路交通法 第五条
第一節 道路における禁止行為等
第七十六条
3 何人も、交通の妨害となるような方法で物件をみだりに道路に置いてはならない。
4 何人も、次の各号に掲げる行為は、してはならない。
七 前各号に掲げるもののほか、道路又は交通の状況により、公安委員会が、道路における交通の危険を生じさせ、又は著しく交通の妨害となるおそれがあると認めて定めた行為
道路交通法 第77条(道路の使用の許可)
(道路の使用の許可)
第七十七条 次の各号のいずれかに該当する者は、それぞれ当該各号に掲げる行為について当該行為に係る場所を管轄する警察署長(以下この節において「所轄警察署長」という。)の許可(当該行為に係る場所が同一の公安委員会の管理に属する二以上の警察署長の管轄にわたるときは、そのいずれかの所轄警察署長の許可。以下この節において同じ。)を受けなければならない。
四 前各号に掲げるもののほか、道路において祭礼行事をし、又はロケーシヨンをする等一般交通に著しい影響を及ぼすような通行の形態若しくは方法により道路を使用する行為又は道路に人が集まり一般交通に著しい影響を及ぼすような行為で、公安委員会が、その土地の道路又は交通の状況により、道路における危険を防止し、その他交通の安全と円滑を図るため必要と認めて定めたものをしようとする者
次に、条例ですが、ここら辺は少々勉強不足かもしれません。何か詳しいことがわかる方がいたら、ご連絡いただけますと幸いです。
拡声機による暴騒音の規制に関する条例
(定義)
第三条 この条例において「暴騒音」とは、東京都公安委員会規則で定めるところにより、当該音を生じさせる装置から十メートル以上離れた地点(当該装置が道路その他の公共の場所以外の場所において使用されている場合にあっては、当該場所の外の地点に限る。)において測定したものとした場合における音量が八十五デシベルを超えることとなる音をいう。
東京都道路交通規則
第18条 法第77条第1項第4号の規定による警察署長の許可を受けなければならない行為は、次に掲げるとおりとする。
(6) 演説、演芸、奏楽、放送、映写その他の方法により、道路に人寄せをすること。
道路交通法77条や条例が違憲無効であると争われた判例はありません
僕の考え方
上記に記しました、法律等に対して、僕の考え方を示していきます。
まず、音量や著作権に関しては、法律には触れておりませんし、完全オリジナルで行なっております。警察官さんからも言われませんでしたし、問題ないかと思われます。
公安委員会からも連絡が来たことはありません。
重要な部分として、
・物件をみだりに置いているか
・一般交通に著しい影響を及ぼすような行為であるかどうか
・許可を受けなければならないか(こちらは、「実情」の欄にて詳しく書いております。)
が関わってくるかと思います。一つ一つ回答していきます。
物件(機材とかのこと)をみだりに置いているか、に関してですが、こちらはできる限り邪魔にならない様な場所にアンプなど(物件)を置いております。また、時間帯なども考慮し、人通りが激しい時には行わない様にしております。みだりとは呼べないと考えております。
一般交通……に関しても、上記と同じ理由です。また、路上ライブを行うことで混雑した場合には一旦演奏を中止しております。多少の影響は及ぼす可能性がありますが、著しい影響はないかと思われます。
77条が裁判で争われたこともなければ、もちろん、路上ライブに関しても争われたことはありません。僕としては、もし逮捕状が出た場合には、素直に裁判で争おうと考えております。僕程度(まだ知名度が低い人間の)路上ライブ程度で規制されることは、表現の自由への侵害であると考えています。政治家とかも普通に演説してるし、それと同列に考えるつもりはないけれども、それでも規制方法にやりすぎを感じております。
ですが、路上ライブは絶対正義だとも思っていません。実際、必要以上に音量を出して、大きく幅をとる邪魔な方もいます。そういう方には忠告すべきだとは思いますが、路上ライブはかたっぱしからダメ、ということに反対なのです。
実情
警察官さんから話を伺うと、あまり道路交通法のことに関して詳しくない様に感じます。これは、法律家ではないので仕方のないことなんです。多分、上からの命令で動いているので、本人たちもどうしようもないのかと思います。僕としても、警察官さんがかわいそうなので、素直に対応することが一番かと現状は考えております。
なぜ警察官さんが止めるかというと、110番通報が入ることが多いからだそうです。事実、僕も目の前で110番通報をしている人を見かけたことがあります。その人はそのあと何事もなかったかの様に僕の路上ライブを見ようとしていて、僕が演奏をやめると、「やらないんですか、演奏見たいです」とおっしゃっていました。あくまで一例ですが、そういう人もいます。
許可を取る、ということも考えたのですが、現状許可は出していないそうで、一律禁止だそうです。不許可でも良いので申請させてほしい、と願ったのですが、受理すらされませんでした(警察の方も結構違法なことをします)。無理やり裁判沙汰にして申請しても良かったのかもしれませんが、喧嘩したいわけでもないので、現状放っておいてます。ここは僕の落ち度なのかもしれません。でも、警察の人5人くらいに囲まれて怖いんだもん。
警察の方が、本当にダメだと考えているのなら、いずれ逮捕状が来ます。それまでは、こちらとしても何も訴えられていないので、ひたすら待つのみなのです。
ファンの方へ
皆様には、路上ライブがどうあるべきか、皆様自身で考えていただきたいと思っております。やっぱり迷惑をかけていると思う方がいれば、応援もできないでしょうし、するべきでないと思っております。僕は法律などと照らし合わせても、許される程度だと思っております。ですが、僕の考え方が全てだとも思ってませんし、いろんな考え方があって良いと思います。
その上で、もし僕の意見や、路上ライブのやり方に賛同できる様であれば、応援してください。
僕からのお願いとしては、路上ライブが邪魔と思う方が一人でもいなくなる様、通行の邪魔になりそうなところで立たない様にしていただけると嬉しいです。あとは、警察が来たら「お、またやってるな!」程度に受け流してくれると嬉しいです。
また、警察に止められていても、またこっそり始めちゃうので、それまで待っていただけると嬉しいです。
三浦晋